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忘れてしまう認知症・在宅生活試行錯誤編
こんにちは。
本日から、2月1日。
変わらずの厳しい寒さが続いております。
認知症に関する問い合わせや、不安を多く頂くので、数回に分け認知症に関して記録しています。
これまでの記録はこちらです。
介護施設紹介アクアには、お医者様や医療に関わる職種の者はおりません。
介護福祉に長く関わり、これまで、認知症の方やそのご家族に多く接してきました。
医療的な意見や、今後の治療方針をお知りになりたい方は、参考にはならないかもしれません。
忘れてしまう認知症
「年相応の物忘れと認知症、違いは何?」
これまで、沢山の方にこの質問をいただきました。
認知症は忘れていることを忘れます。
「また忘れちゃった、次は忘れないようにしよう」と思えるうちは、アルツハイマー型認知症ではありません。
認知症初期の在宅生活
「認知症は忘れたことを忘れる」
普通に生活している中で、この症状が出るとどうなるでしょう?
アルツハイマー型認知症の初期の症状。
ある日、時々、1か月に10分程度から始まり、1週間に10分、3日に10分と徐々に頻度を増しながら忘れます。
携帯電話の使い方がわからない、帰り道がわからない、財布の場所がわからない。
数カ月もしくは数年かけて進行します。
この頃は、会話もでき、辻褄も合わせられるので、周囲は気が付きにくいです。
生活に支障が出始める
携帯電話にでられない(ときがある)、帰り道み迷い警察に保護される(ときがある)、財布の場所がわからなくて家族が盗ったと責める(ときがある)。
いよいよ周囲が気が付きます。
在宅生活を続けるために、多くの家族はできるだけ一人にさせなかったり、財布など置き場所を大きく書いたり試行錯誤します。
介護保険サービスを相談
家族にも仕事があるので、付き添って居られる訳もなく、いよいよ介護保険課へ相談。
まずは、デイサービス(通所介護)やホームヘルパー(訪問介護)を利用される方がほとんどです。
週に1回のデイサービスから始まり、認知症の進行に伴い、要介護度も変わっていき、週3回~5回と増えていきます。
10年以上、通所介護事業を運営されている株式会社シリウス上河代表は、
「家族が安心して介護から離れられる、これがデイサービスの目的」と話されています。
デイサービスとは、要介護者が通い入浴や排せつ、食事などの介護を日帰りで受けることができ、レクリエーションなど様々なプログラムが用意されています。閉じこもりや孤立を防ぐことにもつながります。
進行は様々です
認知症が進行しても、通所介護や訪問介護を利用し、穏やかに長く暮らせる方もいます。
しかし、仕事に行くと昼夜問わず外に出てしまい、毎回警察に保護される方や、夕飯を作ると料理をしその途中に忘れてしまい小火騒ぎを起こしてしまう方も居ます。
夜中にスーツを着て出てしまう方は、現役時代に仕事に熱心だった方でした。
夕飯を作らなくちゃと夕飯の心配をされる方は、現役時代に大勢の家族の食事を切り盛りされていました。
認知症は、発症しても進行のスピードや症状は様々です。
誰もが望む、最後まで自宅でという想いを汲み取りながら、余生を豊かに組み立てる作業が必要です。
自分のお父様は、お母様はとお悩みの方。
進行は様々です。
こんなことになり恥ずかしいという思いは、一切ご無用です。
いつでも、ご相談下さいませ。