ブログ・・自宅で介護するということ

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ブログ・・自宅で介護するということ

2020年4月以降、これまでの高齢者介護の状況から、少し変化があったように感じます。

 

施設へ入居するという選択

要介護状態が進行し、介護に係る介護者の負担が増えると、多くの方が24時間の介護を行ってくれるという介護施設を検討されます。

できるだけ自宅から近く、年金や資産を考慮し可能な範囲で入居できるところ。

本当は長く自宅で過ごしてほしいが、介護者の仕事・身体的負担・精神的負担等からやむを得ず施設入所を検討されます。

施設に入居すると、食事・排泄・入浴全てを任せることができ、「心に余裕ができた」という感想をよく聞きます。

 

感染症による影響

2020年春、新型コロナウイルスという未知の感染症が、世界中を震撼させました。

前例がなく、先がわからないだけではなく、感染が次々と広がり、悲劇の連続でした。

伴い、全国の介護施設では、一斉に面会禁止、外出禁止、アクティビティ・レクリエーション中止、外部からのボランティア受け入れ禁止という前代未聞の異常事態となりました。

あれから間もなく2年が経ち、徐々に新たなルールや基準ができています。

ホーム内レクリエーションも再開され、ホームの中での生活は以前に近くなっています。

ただ現在も、元のような自由で開放された介護施設ではありません。

 

自宅で介護するということ

そんな中、日常の介護に係る身体的負担・精神的負担が増し続けているにも関わらず、自宅介護を続けることを選択をされる方が増えたと感じます。

負担の基準に明確なものはありませんが、以前までは概ね排泄の失敗(おむつ交換だけに留まらない排泄介助)により、介護者の介護意欲を喪失されるケースが多かったです。

最近のご相談では、排泄の失敗により介護負担は増しているが、まだもう少し自宅介護を頑張りたいという内容が増えています。

介護保険の在宅サービスを使い、ケアマネージャーと相談しながらの生活ですが、どのご家族もぎりぎりまでは、または既に限界は超えているがと一生懸命です。

 

頑張ろうとされる大きな二つの理由

一つは、感染対策により一度入居するとなかなか会うことができなくなること。

・向かい合って会話をし、一緒に食事を楽しみ、何気ない触れ合いが施設入居とともに制限されるのであれば、そんな可哀そうなことはできない。

もう一つは金銭的理由

・将来の不安からできるだけお金を使いたくない。施設入居に関わる金銭的支出が増すことを避け、在宅をなんとか継続し支出を控えたい。

ほとんどの方が上記二つのどちらかです。

もちろん、それぞれのご事情によるそれぞれの選択を、私たちは心から応援しています。

 

これからの介護

ご高齢の方からよく聞く話で、長生きなんてしたくないというお話し。

若い時代を一生懸命生きぬき、当初はゆっくりした老後をイメージされていた方が、長生きなんてしたくないと口を揃えて言います。

長生きする側も、そのご家族も、安心して幸福に暮らせる世の中とはどのような世界でしょう。

長生きすることがマイナスな事ではなく、本人にとっても家族にとっても幸せな事でありたいと感じます。

 

 

 

 

 

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