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認知症介護の限界
いよいよ今日から7月です。
東京は今日も雨でした。
本日は、認知症介護の限界についてです。
認知症の診断を受けた方が、入れるホームは数種類あります。
その中でも、認知症の診断を受けた方だけが入所できるホームがあります。
グループホーム(認知症対応型共同生活介護)
認知症対応型共同生活介護は、認知症の利用者を対象にした専門的なケアを提供するサービスです。利用者が可能な限り自立した日常生活を送ることができるよう、認知症の利用者が、グループホームに入所し、家庭的な環境と地域住民との交流のもとで、食事や入浴などの日常生活上の支援や、機能訓練などのサービスを受けます。
グループホームでは、1つの共同生活住居に5~9人の少人数の利用者が、介護スタッフとともに共同生活を送ります。
厚生労働省HPから引用
認知症と診断を受けた方が、様々な事情から自宅での生活が難しくなり、グループホームへ入所されます。
・物忘れから始まった記憶の障害が、数年かけ徐々に進行した方
・脳卒中の後遺症から、記憶の障害が発症してしまった方
・久々に会った家族が異変に気付き、診断を受けた方
どの方も、ご本人が望んで認知症になられた方はおりません。
入所に至った経緯は様々です。
・帰り道に迷い警察に保護される頻度が増えた
・同じものを買い込み、それでも忘れて買おうとし止まらない
・食事を食べたことを忘れ、まだ食べていないと毎回言い家族が疲弊
・自分の財布が盗まれたと思い込み、家族を犯人扱いする頻度が増えた
・飼っているペットに、忘れて何度も何度も餌をやりベットが体調をこわす
・朝と間違え、夜中にもでかけようとするので、喧嘩が絶えない
・コンロの不始末で小火騒ぎ、ご近所からの苦情に追われた
・同じことを何度も聞かれ、聞かれる側の心が病みだした
・着替えや入浴まで、指示をしないとできなくなり、家族が対応しきれない
上記が一つではなく、いくつもの問題が重複されることがほとんどです。
以前、お母様の入所手続きを終わらせた長女様の一言を、今でも覚えています。
「自分の顔がふと鏡に映ったとき、まるで鬼のような形相だった。自分が、まさかこんな風になるなんて」と。
訪問サービスや、短期入所サービス等、介護保険内でも利用できるサービスはあります。
もし、在宅介護でお困りの方がいれば、困っている・大変ですと、発信してみてはいかがでしょうか。
暑い夏が間もなくです。
皆様、お身体どうぞご自愛ください。