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ブログ・・介護職員の退職理由
秋晴れが心地よい季節となりました。
今回のテーマは、介護職員の退職理由です。
老人ホームへ入居されたお客様から、「慣れたスタッフが辞めてしまう」と聞くことがよくあります。
「慣れてきてからは何でも話せるスタッフさんで良かったと喜んでいた矢先、何故やめてしまうのでしょう」と。
入居している側からすると、些細な事からプライバシーに関わることまで何でも相談でき頼りにしていた方が、急に居なくなってしまうことになり大変困惑されます。
他の職業でも、退職や転職は多くあるかと思います。
同様に、介護の業界でも退職や転職は多くあります。
お一人の退職もそうですが、中には大勢のスタッフが同時期に次々退職されたりすることもあります。
20数年前の介護業界と比較すると、現在は人手不足が深刻です。
退職しても、すぐに次の転職先が引く手数多で待ち受けています。
退職の理由は、ほとんどが会社への不信・不満、人間関係です。
入居されている方の介護が辛くて、入居されている方と合わなくてという理由はほとんどありません。
最近多い転職希望の理由は、「勤務先の人手不足」。
・休みが出ても補充される人手がなく残るメンバーで必死に繋げている
・人手が足りず日常の業務が回らない
上記二つは多く耳にします。
会社側が人手不足を察し新規採用に向けての求人を出したり、何かしらのアクションを行っているホームでは離職を留められているかもしれません。
何もせず、人件費の節約という理由から介入しなければ、スタッフの皆さんは不満から不信となるようです。
(もちろん、そうでない場合もあります)
そのほかは、人間関係。
こちらは長い間、介護の業界ではよくある理由でした。
日常の介護の中で、普段は人に話さないような要介護者のプライバシーに関わる踏み込んだ会話も必要だったり、肌と肌が触れなければ仕事が進められなかったりと特殊な仕事が介護です。
意見や考え方の違いで悩んでしまうこともあるようです。
同じ業界でも、合う会社、合う老人ホーム、合う訪問介護など自分に合っていると感じることができる方も居れば、そうでない方も居ます。
退職者がでても、24時間の介護を必要とされる方の介護は続きます。
長く介護の業界に関わるアクアとして、これだけはお伝えできると思うことがあります。
介護に関わる職種の方は、「入居されている方にご迷惑はかけたくない」と皆さん仰ります。
なので、すぐにでもという急な退職や急に来なくなったりと業務に穴を空けたという話は、あまり聞きません。
退職を申し出て、約束の期日までしっかり勤めて退職されるので新規採用や人事異動が間に合い、途切れることなく介護が提供できるのです。
どうしても求職者が少なく、採用が追い付かなかった話しはありますが、多くの退職者は自分の退職で要介護者の方にご迷惑はかけられないとお考えです。
決して、入居者や家族のことを考えずに辞めていくわけではありません。
退職後も、これまで関わった方々のことを思い出すことがあると聞きます。
もし今現在、介護サービスを受けられている方がおりましたら、日々関わる介護職の方に対し「これからもよろしく」と一言だけお伝えいただけると、その方も会社も業界も大変喜びます。