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ブログ・・加齢に伴う体温調節
日本中で、毎日暑い日が続いています。
テレビのニュースなどで、高齢になると体温調節ができなくなるといった言葉を聞いたことのある方は、多くいると思います。
実際に、どのように進行し生活の支障がでてくるのかを具体的な例を基にお伝えします。
総務省消防庁より
一般的に高齢者は熱中症を発症しやすく、重症化しやすいといわれています。
1,体温調節機能の低下
2,体内水分量の減少
3,暑さを感じにくくなる
様々な要因から、高齢の方は熱中症になりやすいと考えられています。
長く高齢者福祉に関わる者として、至極納得することは3番の暑さを感じにくいという点です。
●熱いお風呂に入浴しながら、「寒い、まだ寒い」と長湯をしたい方
●室温や気温に関係なく、寒気があると厚着する方
●なんとなく肌寒いと真夏に暖房をつける方
介護職の方は、ほぼ毎日このどれかの場面に介入し、お手伝いしています。
介護施設に入居されている方であれば、そういった場面でも必ずスタッフが都度介入し、体温の上昇を防ぐ関わりを行います。
声かけ関わることで、長湯を避け、入浴後には水分を提供し、室温にあった衣類へ着替えて頂き、エアコンを調整します。
そこの介入がなされなければ、多くの入居者が熱中症で搬送されています。
これは施設入居者の例ですが、では在宅での高齢者の場合です。
長い年月をかけ、徐々に暑さを感じにくくなる方や、ある時から突然暑さを感じにくくなる方がおり、どちらにせよご家族や近くの方が異変に気が付かなげれば重大な事故に発展します。
もし、近くのご高齢の方が、真夏に厚着をしていたり、エアコンも扇風機も何も使わなくて平気と仰っていたら、危険な信号です。
あくまでも本人は「暑さを感じにくい」状態であるかもしれないということを念頭におき、お声かけして頂きたいです。
親族以外の方で見かけた場合は、お近くの地域包括支援センターや、弊社でも構いません。
これからの地球沸騰と言われる現代で、避けられるかもしれない悲しい事故は防いでいきたいですね。