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認知症
ブログ・・健忘症？認知症？
介護に長く関わると、私たちからは明らかに認知症症状と見てとれる場面でも、御家族からは「もともとの性格」に見えることが多くあります。
介護職・・（見当識障害が顕著だなぁ・・）
家族・・・「昔から物覚えが悪いんです」
※見当識＝現在の年月や時刻、自分がどこに居るかなど基本的な状況把握
介護職・・（BPSDが悪化しているなぁ・・）
家族・・・「年をとってからどんどん我がままになって」
※BPSD＝症状の発生の要因に注目した表現：行動・心理症状
王立オーストラリア総合医学会 2006, p. 30.
認知症は、発症初期～中期は気が付きにくい病気です。
忘れてしまうため、本人が自分で病気に気付くことはできません。
脳血管性認知症のように、何かのきっかけによりある時から発症する場合は気付きやすいのですが、上記のことが起こるケースは、徐々に緩やかに数年かけて進行する認知症の場合です。
後になって振り返ると「あの時はもう認知症だったのかもしれない」と気付かれます。
早期であれば効果がある薬もあります。
最近、親とよくケンカする、何度言っても伝わらない、同じ話しばかりで疲れてきたという方は、認知症初期の症状が潜んでいるかもしれません。
認知症介護が辛い、気付くと限界になる前に、周囲の方が「おや？」と思うことがあれば早めの受診をお勧めします。
