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ブログ・・高齢者の脱水
高齢者の脱水についてです。
7月下旬から9月頃まで、ご高齢の方の脱水を起因とした施設入居の相談が増えていきます。
脱水により、自宅で倒れているところを発見される事が最多です。
この場合、すぐに発見されず数日経過していたりすると、以前の意識レベルへ戻れるかどうか、その他様々な治療が必要になります。
次に、せん妄や認知症症状、発熱等をきっかけに受診し、脱水が原因だったことが後にわかる場合。
どちらも、在宅生活での自己管理は難しく、介護施設への入居を検討されます。
高齢者が脱水になりやすい原因
●のどの渇きを感じにくい
加齢による感覚機能の低下によって、のどの渇きを感じにくくなります。
自身では十分水分を摂っていると思っていても、身体は足りていません。
●水分を蓄える筋肉量が減っている
食事の全体量が減り、体内の水分量が不足します。
併せて加齢によって、筋肉量が減ることで、脱水症を引き起こす原因となります。
●腎臓機能の低下
加齢による腎臓機能の低下も、脱水症に陥る原因と考えられています。
腎臓は体内の水分量を調節する役割がありますが、機能が低下すると体内に必要な水分や電解質を留める力が弱まります。
これにより、体液のバランスが崩れて脱水症を引き起こしやすくなります。
脱水症の症状
ぼーっとしている、うとうとしている、手足が冷たい、めまいやふらつき、これらが初期症状です。
初期の段階で対策をすれば、十分に回復されます。
これからの季節、ご自身での意識はもちろんのこと、部屋の湿度や温度も確認しながら周りの方も注意して声をかけていきましょう。